こちらでは、スポーツ障害の代表的なものを5つご紹介します。
野球肘
主に、野球の投球による肘のスポーツ障害のことで、野球の練習を一生懸命取り組む、成長期に多く発症しますが、プロの選手にも発症します。過度に繰り返される、投球動作や投球過多が原因となって引き起こされる、スポーツ障害で好発部位は投球肘の内側・外側・後方部分です。
野球肘は適切な治療を施さないと慢性化しやすく、ストレッチや筋トレ、固定や湿布等では治りません。
最初は、肘を動かす時の違和感程度ですが、やがて投球動作でズキッと痛むようになり、ひどくなると剥離骨折をおこします。少しでも、肘が気になるようでしたら注意してください。
テニス肘
主に、ラケットを使用したスポーツを頻繁に行う人に発症するスポーツ障害です。手首にかかる不自然な力が原因で、肘の外側から前腕にかけて痛みますが、安静にしていれば特に痛みはありません。
しかし、テニス肘を放置すると筋肉や靭帯、腱、筋膜、骨膜が炎症をおこし、痛みと長期間付き合うことになります。ひどくなると一生付き合わなければならなくなることもあります。テニス肘はテニスプレーヤー以外でも、調理師など手首を酷使する職業の方にも多い障害でしたが、パソコンが原因でビジネスマンやOLさんの間でも急増しています。
グロインペイン症候群
サッカーやフットサルなどに励む方に起こりやすく、股関節や脚の付け根あたりが痛むスポーツ障害です。
スポーツヘルニア・鼠径管後壁欠損・内転筋腱障害・腸腰筋の機能障害など複数の怪我の総称で、別名「鼠径部痛症候群」とも言われています。
主な原因は、ボールを蹴る動作で起こります。痛みを我慢して無理してプレーしたり痛みを放置したりすると、肛門のあたりから腹部のあたりまで痛みが広がり、悪化すると歩行困難になることもあります。
痛みを感じたら、すぐに施術を受けることが大切です。
ジャンパー膝
バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプ動作が要求されるスポーツを行っている人に多いスポーツ障害です。主に瞬発力によって大腿四頭筋と脛骨との付着部、膝関節、膝蓋骨に負荷が掛かることが原因で起こります。膝に水が溜まった状態になっても注射で水を抜いても解決しません。 膝の施術をして早く水が引いていく状態に持っていくことが重要です。
シンスプリント
長距離走や、ジャンプ競技を行う選手に発症しやすいスポーツ障害です。主な症状としては、脛骨の内側に痛みが出ることが多いです。
まれに、外側に痛みが出る方もいます。最初は我慢できる痛みであっても、症状が悪化すると歩く・立つなどの基本動作を行うだけでも痛みを伴います。なるべく、痛みが軽いうちに施術を受けることが大切です。